居場所をください。




それから昼休みまでの4時間

私だけ真面目に勉強をして

2人は私のプリントを移して

3人で仲良く学校生活を過ごした。


写メもたくさん撮ってね。



もう一人でトイレに行っても

誰かに何かをされることがなくなった。

前、私に突っかかってきた人たちは

長曽我部さんの手によって消されたから

きっとそれが聞いてるんだろうな。


ま、違う事務所の人には関係ないけど。



「よっしゃ、終わり!

帰るぞ~。」


隼也は一段と元気だね。


「貴也、行こ。」


「おう。」


昼休みになってすぐ、私たちは学校を出た。

なんせ内見は13時から。

のんきにしてる時間はない。


「あ、貴也車かよ。

楽で助かるわー。」


「マスターんとこからはタクシーで帰れよ。

会社で長曽我部さん拾って

すぐ内見行くから。」


「はいはい。

俺次のドラマのために筋トレしなきゃだし

トレーニングルームでも行くかな、たまには。」