で、とりあえずパンフレットを見てみたら
階数によって間取りも家賃も違っていた。
住みたいなら見学か問い合わせしろ、ってことか。
「美鈴ちゃん同棲すんの？」
と隣にいるハルからまた質問。
「貴也が住むとこないっていうから。
社長も許可してるしまぁいっかなって。
でも内緒ね、一応。」
「へー。」
でも会社にも近いし
1LDKだから特に狭いとも感じないし
引っ越し費用がもったいないと思ってしまう私は
やっぱり貧乏性なのかもしれない。
「いいじゃん、芸能人っぽくって。」
そういったのは突然現れたたっつん。
「芸能人っぽいってどんなんなの。」
「タワーマンションとかさ。
美鈴ちゃんまだ18なのにこんなとこ住めるなんて
いかにも芸能人って感じじゃん。」
「でも売れなくなったときが怖いよー。」
こんなところに住んじゃって
いきなり落ちたらお金が困りそう。
「それより会費徴収でーす。」
「そっちが本題かい。」
