居場所をください。




それからみんなが席について

私の前には長曽我部さん

右側にはハル、左側には貴也がいて

後ろにはスタッフさん。


なんだか男に囲まれてるけど……

まぁいいか。


「えー、3ヶ月のツアーも無事終わり

その間にたくさんのことがありましたが

無事美鈴ちゃんも18歳、長曽我部さんは30歳になり

「はい、長い長い!

こういうのはちゃっちゃと済ませなさい!

ってことで美鈴ちゃんと長曽我部さんおめでとう!

みんなツアーお疲れさま!てことで

カンパーイ!」


たっつんが長々としゃべろうとしたけど

ユリ姉がそれを遮りさっさと乾杯。


たっつんは喋り出すと止まらないしね。


「美鈴、これ。」


左側にいる貴也が

机のしたからこっそり箱を手渡してきた。


それはもちろんさっき買ったもので……


「長曽我部さん、おめでとー!

ってことでプレゼントー!」


「おう、さんきゅ。

………なに?これ。」


「下着でーす。」


「下着~?」


「長曽我部さん、俺からは靴下でーす。」


「お前ら…なんか安上がりだな。」


「そんなことないよー。」