居場所をください。




それから私はタクシーを呼んで

亜樹んちでまた花束を調達して

たっつんのお兄さんのお店へと向かった。


「お客さん、ここで合ってる?

看板もしまってるし店も真っ暗だけど。」


「はぁ…"黒川"ですよね…?」


「はい、確かに。」


「………まぁ大丈夫です。

ありがとうございました。」


カードで払ってタクシーを降りた。

けど、確かに…真っ暗………


準備進んでんのかな…。



とりあえずドアに手をかけてみたけど

ドアは開いていて、中へ入ってみた。


………けど真っ暗で…


「……………すみませーん。」


な、なに……誰もいないの?

ここ、だよね……?



"パン! パァン!"


「きゃあぁぁぁ!!」


突然、大きな音がしたかと思えば

急についた電気。


「「「サプラーイズ!!」」」


「……………へ!?」



え、え!?

な、なに…!?