居場所をください。




「美鈴ちゃん、そろそろ行こうってさ。」


そこに瞬が来た。


「あ、うん。わかった。

すみません、長居してしまって。

お邪魔しました。」


「いえ、またいつでもいらしてください。」


「えー!お姉ちゃん帰っちゃうの!?」


「うん、ごめんね。

また遊ぼうね。」


「やだー!

お姉ちゃんとまだ遊ぶ~!」


「私もまだ遊びたいよ~!

けどごめんね?今日はいかなきゃなんだ。

パパもまた借りちゃうけどごめんね。」


「パパはいいよ!

お姉ちゃんは行かないで!」


「うわ、俺はどうでもいいのかよ。」


「はは、瞬ドンマイ。


また絶対一緒に遊ぼうね。

約束。」


「………行っちゃうの?」


「うん、ごめんね。

でもまた遊ぼうね。絶対。」


「…………わかった。」


はぁー、かわいい。

泣きそうだよ?私が帰るだけでこの反応。

もう誘拐しちゃいたいくらい。


………ありえないけど。


「よし、じゃあまた遊ぼうね。」


「絶対だよ!!」


「うん!じゃーね。

夏希さん、すみません。お邪魔しました。

瞬をまた借りちゃってすみません。」


「あぁ、全然いいですよ。

どうぞ、連れてってください。」


……………瞬の立場っていったい………