それから玲奈ちゃんはごはんを食べて
私はそのままリビングにいた。
「瞬って仕事の時はどんな感じなんですか?」
「瞬はとても落ち着いてるので
騒がしい私たちのまとめ役ですね。
………毎週末、瞬を借りちゃってすみません。」
「いえ、平日にお休みがあるので
空いてるときに出掛けられて助かります。」
それを笑顔でいう夏希さんは
やっぱり綺麗でかわいい。
「あ、玲奈~?
にんじんまた食べてないじゃない。」
「にんじんきらーい。」
「嫌いでも食べるの。」
「えー。」
ふふ、かわいい親子だなぁ。
「玲奈ちゃん、ママは玲奈ちゃんに
いつも元気でいられるようにって
毎日ごはん作ってくれてるから
玲奈ちゃんも、残さず食べようね。
ほんとはね、お姉ちゃんも
にんじんさんってあんまり好きじゃないの。
でも毎日元気でいたいから頑張って食べるよ。
だから玲奈ちゃんも頑張って食べよう?」
「……………うん!」
玲奈ちゃんは大きく頷いて
にんじんを食べてくれた。
「どう?おいしい?」
「うん!おいしい!」
「そっかそっか、よかったね。
やっぱりママのご飯はおいしいよね。」
「うん!ママのごはんだいすき!」
はぁぁぁぁ、素直。かわいい。


