居場所をください。




「よく来んの?」


「んー、そこまでよくは来ないよ。

ただここ、長曽我部家なの。」


「え?」


「亜樹のお父さんがレコード会社の社長で

うちの社長の弟さん。

ま、亜樹は私のいとこってこと。」


「へー、そういうことか。

じゃあ前に週刊誌に出たのもあいつか。」


「あー、懐かしいね。

亜樹は女の子を夜一人で絶対返さないの。

だから私も送られたところを撮られたってわけ。」


「へー。」


それからはとくに会話もなく

亜樹が包んでるところを見ていた。


「なに見てんだよ。」


「きれいに包むな~と思って。」


「それいつも言ってね?

何回言えば気がすむんだよ。」


「いいじゃん、別に。」


「ほらよ。できた。

1,000円。」


「かわいー!ありがと。」


「ついでに香水代。」


「あ、忘れてました。」


私は花と香水のお金を払って

貴也とお店を出た。