「今日はどこのホテルにすっかなー。」 すっかり慣れたホテル街。 本当はここから逃げ出したい。 誰か連れ去ってくれないかな。 私はそんなことばかりを考えている。 こんなホテル街にそんな人が 現れることなんてないってわかってるのに。 だけどそんなことを思うようになった私は きっと多くの人と知り合ったからだろう。 助けて、なんて 前は考えることすらなかったのにね。 助けてくれる誰かが 今の私の回りにはいるから そんな少しの可能性に かけてしまっているのかもしれない。