居場所をください。




お風呂から出ると

リビングが涼しくて快適だ。


「あー、お腹すいた。」


「温め直したし食えよ。」


「ありがと。

その前に写メね。」


もちろんSNSやブログ用。


「………俺が撮られる方?」


「いいじゃん。

はい、撮るよー。」


そういうと貴也はちゃんと

営業用の笑顔を張り付けてくれた。


"さっきテレビで一緒にご飯が食べたい

とか言ってたから朝から一緒にご飯です。

といっても私じゃなくて、貴也の手作り♡笑"

と書いて写真を付けてツイ○ターにアップ。


しかも食べるの私だけだけど。

まぁいっか。


「いただきます。」


私は懐かしの貴也のスープを一口。

………うん、変わってない。おいしい。

すっごい懐かしい。


「そういえば私もスープボトルほしい。」


「持ってねーの?」


「持ってない~。」


「じゃああとで買いにいくか。」


「うん!」


貴也のは白。

長曽我部さんのは黒。

なんかピンクとかあればいいけど

無難に白とかのがいいのかなー。