居場所をください。





「で、俺さ

美鈴に頼みがあるんだけど。」


「頼み?」


「俺、ここに置いてくんない?」


「…………は?」


「俺住むとこなくて

長曽我部さんとこも追い出されてし

佐藤さんなんて最初から拒否だし

ここ断られたらあとは無理矢理

隼也の狭いアパートに行くしかねーんだよ。」


「え、えと……

ここで一緒に住むということだよね?」


「社長にも長曽我部さんにも許可とったし

ここ二人居OKだし、

あとは美鈴だけなんだよ。」


「…………はぁ…。

まぁ、私はいいけど

私たちまだ未成年なのにいいのかな?

なんていうか……」


「遊びで付き合ってるんじゃねーから

別に報道されてもいいんじゃね?

まぁ嫌なら俺、急いで部屋探すけど。

それに社長も許可したんだし。」


「……そっか、じゃあいいよ。

私も一人って嫌だったから。

暗い部屋に一人ってずっと嫌だったから。」


「そ、ならよかったわ。

もう荷物も寝室に運んだし。」


「はやっ!」