居場所をください。




「持ってきましたー!」


「あ、ありがとー!

これこれ。このボールにね、

私が今からサインを書いて

あとで投げるよ!」


というと一気に盛り上がる。

これもまた気持ちがいい。


「これこの、蛍光ピンクが私で

他のカラーはダンサーのサインだから

ハルとかこれが初サインだから

レアと言えばレアだよね!」


「まぁ2個しかないけどね。」


「というわけで私これからサインするから

亜美ちゃんとハルで繋いでて。」


「な、なんか投げやり…」


というハルはほっといて

私はそのために呼んだ瞬の協力のもと

ボール一つ一つにその場でサインを書いた。


「瞬たちダンサーはもう書いたの?」


マイクは置いてる私は完全オフの声。


「俺らはさっき書いたよ。」


「ってかさ、せっかくなら

このラバーバンドもサイン書いて

投げちゃおうかな。」


「あぁ、いいんじゃない?」


「でもそれじゃアリーナばっかりずるいかな。

一階と二階スタンド全然とれないじゃん?」


「……じゃあスタッフさんに協力してもらうとか。

スタンドまで直接言ってもらって投げてもらう。」


「そんなことまで頼んでいいのかな。」


「長曽我部さんならやらせるだろうよ。

今ついでにこっちにも書けば

俺が長曽我部さんに言ってくるから。

MC繋げよ。」


「……オッケー。

じゃあお願い。」


私はボールにサインを書き終わり、

ラバーバンドにも一つ一つサインと

"いつもありがとう♡"と入れたのを

瞬に渡した。