居場所をください。




「お疲れ。」


ステージの明かりが消えると

すぐに長曽我部さんが来る。


「うん。」


今日もあと少しで終わっちゃうね。


「あ、楽屋に私のバッグあって

そこにブレスレット入ってるから持ってきて。

鍵長曽我部さん持ってるよね?」


「あるよ。

じゃあとってくる。

支度してこい。」


「うん。」


佐々木さんのところまで送られ

この普通では絶対寒い部屋で

トイレと水分補給をしてから

私は着替えてヘアメイクをする。


「どう?楽しかった?」


「うん。

でも終わっちゃうのは

やっぱり寂しいや。」


「それは私も。

この髪型に、このティアラをつけるのも

これで最後だもん。寂しい。」


「……そっか、そうだね。」


「はい、出来た。

今日も盛れたよ。」


「へへ、ありがと。」


私は飲み物を飲んで、リップを塗り、

またステージへと向かう。