居場所をください。




物販エリアを出た私たちは

とりあえずグッズ看板前で

藍子に写真を撮ってもらった。


私と、私のグッズたちの看板。

もう私、完全に楽しんでる。


「それにしてもほんとにわかんないもんなのねー。」


「でしょ?

みんな、本物がいるわけないって思ってるからね。

先入観ってすごい。」


そんな話をしながら周りを見渡すと

ちょうど長曽我部さんたちが誰もとってなかったから

私は二人に近づいた。


もちろん、藍子たちも。


私は佐藤さんの持ってるカメラに近づき、

カメラ目線で「全然バレませーん。」

と小声で言った。


「あはは、楽しい。」


それだけいって私は二人から離れた。


「へー、かき氷とかもあるんだ。

暑いもんねー。」


「あんた自分のライブなのに

そんなことも知らなかったの?」


「そういうのは大人たちに任せるからね。」


そんなことを小声で話す私たち。

そして私はもちろんかき氷に近づく。


「いちご1つくださーい。

みんなは?私おごるよー。」


「やったね。

じゃあ私もいちごー。」


「俺コーラ!」


「俺もー。」


「俺はいいわ。」


「え、悠斗はいいの?ほんとに?」


「悠斗はお腹が弱いの。」


「へー、ださ。」


「は!?うるせーわ!」