それから物販に並んだけど
本当にぜんっぜんバレない。
「ところで藍子もなんか買うの?」
「んー、まぁ買うけどね。」
「お金は?平気?」
「心配しすぎ。
私は親に捨てられた訳じゃないから
一応お金はあるんだよ。
事故死だから損害賠償だって受け取ったし
残してくれたお金もあるわけだし。」
「え!じゃあなんであそこにいんの?」
「そうしろってうるさいから。
でも今思えばそれでよかったのかも。
女子高生が一人暮らしなんて危ないし。
あんたみたいにいいところには住めないから。」
「なるほどねぇ…」
でもそれならよかった。
年度末にはあそこを出ていかなきゃならない。
お金はどうしても必要になるから。


