居場所をください。




私たちが視角へつくと

ちょうどそこへ颯太も来た。


「あれ、今日は藍子と岳人もいるんだね!」


「来てやったわよ、ブス。」


「はは、相変わらずだね、生意気女も。

でも3人?」


「悠斗もいる。今トイレ。

ついて早々トイレってアホだろ。

亜樹はパスだと。」


「亜樹は基本的に私に興味がないからね。」


「瑠樹と朔也はテスト前だから

あとから来るってさ。」


あ、私がチケットあげたからか。

テスト前なのに悪いね。

それなのに栞奈まで今日来るんだよね。

大丈夫かな。


「まぁファンクラブからだと

4枚までしかチケット取れなかったから

ちょうどよかったんだけどね!

それより美鈴ちゃん、俺に用事?」


「あ、うん。

私今から物販にグッズ買いにいくから

一緒に行ってもらおうと思って。」


「え!?」


「美鈴がいくの!?」


「うん、そう。

この二人に今から私たちを追い出してもらうから。

私は一般人になるから。

私はみんなとライブに来たファンね。

私の名前は絶対呼ばないで。

藍子はいつも通りブスと呼んでもいいし。」


「じゃあなんて呼ぶんだよ。」


「なんでも良いよ。

おい、とか、ねぇ、とかでもいいから。

とにかく名前はNG。」


「まぁ"すず"とかが無難じゃない?」


「あぁ、それでいいよ。

とにかく本格的に混む前に行こ。

二人ともお願いね。」


「はいはい。

まぁこのメンツなら

他のやつらも近づきにくいか。」


……うん、そうだね。

赤髪の颯太に、金髪で怖い顔した岳人、

いかにもギャルな藍子に

そのギャルよりもギャルな私。


私なら絶対近づきたくない。