「あ、長曽我部さんは来ないでね。」
「は?」
「長曽我部さんきたらそれこそ即バレ。
もちろん佐藤さんもだめ。」
スタッフT着てる二人連れてったら
私だってばらしてるようなものでしょ。
「いや、一人は絶対だめだけど。」
「一人では行かないよ。」
「じゃあ誰と。」
「一般人といた方がもっとバレないでしょ。
えーと、スマホスマホ……」
私は"颯太"の名前を探して
電話を掛けた。
『プルルル…プルルル…もしもし!』
「あ、颯太?ね、今日来る?」
『もちろん!!
もうすぐつくとこだし!』
「はは、よかった。
ちょっとお願いがあるんだけど
聞いてくれる?」
『美鈴ちゃんのお願いなら喜んで!』
「あのね、会場ついたら
ひたすら右に来て。
そうすると関係者以外立入禁止のところがあって
そこに警備員はいないから
そのままその中に入ってきて?」
『えぇ!?いいの!?』
「建物内には入れないけど、
それより前に私が待ってるから。
お願いね。
あとどのくらいでつく?」
『もうつくよ。あと1分もかからない。』
「わかった!
じゃあすぐ来てね?
私も待ってるから!」
それだけいって電話を切った。


