それから一時間
全体の動きを確認した頃
長曽我部さんが来た。
「長曽我部さん遅かったね。」
「あぁ、ちょっと別件でな。
それよりどう?」
「うん、もう完璧でしょ。
ね?佐藤さん。」
「そうだね。
でも休憩終えたら長曽我部さんにも
確認してもらおう。」
「はーい。」
「でも今日は早めにバイトスタッフが入るから
早めに切り上げよう。」
「うん。」
私は佐藤さんが水を受け取り
15分の休憩中は結局長曽我部さんと仕事の話。
どうやら夏のライブもこのメンバーでできるらしく
もう次のライブの話だ。
早いなぁ。
「For youから始まって
最愛、wandering、footpath、今を…で終わる。」
「有名どこで攻めるな。」
「だって私のライブなわけじゃないしね。
でもwanderingって有名どこ?」
「そりゃシングルだしな。
全部有名どこ。テレビで流れてるのばかりだから
美鈴のこと知らないやつでも
どっかで聴いたことあるって感じだな。」
「あぁ、テレビね。」
「こういうフェス出ると
お前のこと知らなかったやつを掴むチャンスになるし
ホームでやる感じで盛り上げろよ。
しかも美鈴は沖野さんの前に決まったから
盛り上げるだけ盛り上げて、沖野さんになる。
楽しませろよ。」
「なんかプレッシャーすごいんですけど。」
「まぁいつも通りやりゃ大丈夫。
このツアーも"今を…"で終わってきたし
美鈴のファンなら流れわかるだろ。」
「そうだね。」


