居場所をください。




「先に隼也んちね。近いし。」


「おう、さんきゅ。」


それから10分ほどして

隼也の住むマンションへと到着した。


「じゃな。

明日、頑張れよ。」


「うん、ありがと。」


「えーと、いくら?」


「あぁ、いいって。

さっき出させたしタクシー代払うよ。

いちいち面倒でしょ、割ってたら。

はい、出て。さようなら。」


「先輩に向かってずいぶん冷たいな。

まぁさんきゅ。」


「また近いうち、ご飯いこうね。」


「あー、それは無理かもな。」


「え?なんで?」


「俺も忙しいし

美鈴も、俺と遊んでる暇なくなるよ。」


「え?」


「それじゃ行ってください。

おやすみ。」


「え、ちょ…」


会話は途中なまま

ドアは閉められタクシーは発車した。


遊ぶ暇はなくてもご飯くらい行けるでしょ。

そう言いたかったのにね。