「今日がこの学校来るの最後みたい。」
「は!?」
「高橋うるさい。夏音に言ってんだけど。
で、今日も早退するから~。」
「は!?」
……………だからうるさいってば。
「こんなトントン拍子に話が進むなんてね。」
嬉しくてにやけてしまうよ。
「……………なんでそんな嬉しそうなんだよ。
夏音ちゃん泣いてんのに。」
「あ、いや…まぁちょっと。
夏音とは転校しても会えるし。ね?」
「うん…。」
「いや、俺は?」
「友達になった覚えないけど。」
「まじでひどいな。」
「まー気が向いたらね。
でもまぁ夏音のこと頼んだ。」
「お前は夏音ちゃんの兄貴かよ。」
「いや、女だけど。」


