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翌日ー
東京公演まで、あと1日
「ねー、たっつん。」
「おー?」
「お姫様だっこってできる?」
「俺が美鈴ちゃんを?
できるんじゃね?」
「ちょっとやってみてよー。」
「はいはい。」
たっつんはそういうと
軽々と私を持ち上げた。
「うわー、はは、すごーい!」
「ってか軽!」
「ありがと、もう下ろしてー。」
「はいよ。
ってかそんな軽いなら
ハルでも持てるわ。」
「え、ハルも?」
「お、俺もやろっか!?」
「俺でも美鈴を担げるんだから
ハルならやらなくてもできるってわかるわ。
それより練習しろよ。
明日は本番なんだからな。」
「はーい。
あ、ハルもやるよ。」
「うん…。」
「……元気ないね?」
「別に!!」
なんだそれ。


