居場所をください。




私たちは結局近所のスーパーにより、

大量の花火とバケツを1つ、

ろうそくなども買って、施設へと帰った。


「ただいま~。」


「ただいま~。」


私が言うと、優輝も真似して言ってて

それがなんとも言えない可愛さ。

ほんっとにかわいい。癒される。


「おかえり!」


「あ、ママ。

帰ってくるの早いね?」


「急いで帰ってきたのよー。

なのに美鈴も優輝もいないんだもん。

優輝、楽しかった?」


「新幹線見た~!」


「そう、よかったね。

美鈴も上がりなよ。

ってそれなに?」


「花火!みんなでやろ。」


「へー、花火か。久しぶりね。

じゃあ暗くなったら庭でやりましょう。」


優輝がママに連れられて中へ入ったから

それに続いて私たちも中へ、

リビングへ入った。の、だけれど……………


「えー!!ちょ!みんなして何見てんの!!」


なぜか集合して私の新曲MVを見てらっしゃる。


「美鈴、うるさい。」


と、すかさず藍子に言われるけど

これを黙ってみてる方がきつい。恥ずかしい。

ずっと一緒にいたみんなだからこそ恥ずかしい。