それから優輝が満足するまで新幹線を見て、
電車が本格的に混む前に
施設最寄りへと戻った。
「今日もカレーかなぁ。」
「あ、カレーだよ。
カレーが香ってた。」
「香ってたって。
もう、またカレーか…」
「……じゃあなにか食べてく?」
「……………ううん、いい。
みんなはカレーだもん。
私だけ抜け駆けできない。」
「じゃあ今日は私もカレー
食べてこーっと。
ね、優輝。」
「美鈴ちゃんとカレー食べる~!」
「よし、じゃあ早く帰ろうね。」
「うん!」
「今日は美優ちゃん来る日だから
たぶんみんな揃ってるよ~。」
「はは、美優ちゃん人気だもんね。
あ、そだ。
花火でも買ってこー。」
「あ、やりたいやりたい!花火~!」
「じゃあコンビニよってこ。」


