居場所をください。




「あ、美鈴ちゃん!

来てたの!?」


そこへ栞奈が帰ってきた。


「おかえり~。

ママに優輝のお守り頼まれて

これから新幹線見に行くの。」


「え、私もいってもいい?」


「え?でも小学生たち平気かな…?」


「大丈夫だよ。

もう少しで高校生みんな帰ってくるもん。

あれから本当に仲良くなったし、大丈夫。

なにより、今日は美優ちゃんももうすぐ来るし。

藍子ちゃんも今日はバイト休みだから。」


「はは、そっか。

その二人いれば大丈夫か。

じゃあ行こ。」


「お弁当おいてくる!」


「じゃあ外にいるね。」


私は優輝と靴を履いて、

優輝が砂遊びしてる間に

タクシーを呼び、そこに栞奈がきた。


「ごめんね、お待たせ。」


「ううん、大丈夫。

っていうか今タクシー呼んだとこだしね。」


「ところでどこに新幹線見に行くの?」


「まぁ東京駅?無難に。」


「あ、そうだね。

いろんな新幹線見れるもんね。」


そこに、タクシーがきた。

本当にすぐ来た。