「この車。
そっち乗って?」
「あ、はい。」
大きい……アメ車…かな?
「ごめんね?急に。」
「いえ、とても嬉しいので。
私、芸能界にあまり親しい人がいなくて
こうやってご飯なんてほとんど行かないんです。」
「あ、そうなの?
私もそうだよ。」
「え、そうなんですか?」
「うん。
あ、とりあえず車走らせるね。
行きたいとこある?」
「あ、いえ、特には…」
「今日仕事は?」
「さっきの打ち合わせで終わりです。」
「そっか、じゃあ私の好きなお店行くね?」
「はい。」
そういって、このかっこいい車を走らせた。


