居場所をください。




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「と、いうわけで

今回はよろしくお願いします。」


あれから、沖野さんの意見、

私の意見を交換し、

打ち合わせは終えた。


「ね、美鈴ちゃん。

このあと時間ある?」


大人たちが立ち上がり

頭を下げていると

沖野さんが私に向かっていった。


「え、はい!あります!」


なんせこれで今日の仕事は終わりだ。


「よかった。

よかったらこれからご飯いかない?」


「え、私と……ですか?」


私なんかが沖野さんと?

嘘でしょ?


「そう。

マネージャーなしで。

長曽我部さん、いいですか?」


「あ、はい。

こちらは大丈夫ですよ。」


「ありがとうございます。

ね、行かない?」


「もちろんです!お供します!」


「あはは、じゃあ行こ。

社長、私もういいよね?」


「あぁ、いいよ。」


「じゃあ決まりね。

私今日車だから行こ。」


「はい。

じゃあお先に失礼します。」


私は沖野さんに連れられ、

部屋を出た。