そして私は長曽我部さんの車に乗るなり すぐに寝てしまった。 そしてすごく幸せな夢を見たんだ。 私の左側には誰かいて 顔は見えないのにその香りはどこか懐かしくて 愛しくて、包み込んでほしくて 私の頭を撫でるその大きな手が温かくて "無理すんなよ。" そんなことを言われた、そんな夢…………… 「……………ん……」 あ、あれ……? この部屋は……長曽我部さんち? 見渡せばそこは長曽我部さんちの私の部屋だった。