居場所をください。




「まぁ今度突撃して「鍵を返せ。」


「えー!!」


「ほら、出せよ。」


「え、本気で?」


「本気で。来られたら困るし。」


……………なんだよ。

理由もなしにそれですか。


「……じゃあ長曽我部さんも

うちの鍵返して。」


「は?」


「不公平じゃん。

返してほしいなら私んちの鍵も返して。」


「……しかたねーな。

ほらよ。」


……………なんともあっさり返したね。

そうですか。


「……………はい。」


渡されてしまったから

私もおとなしく鍵を返した。


「じゃあ飯どこ行くかー。」


「……………行かない。」


「は?」


「長曽我部さんとご飯なんて

行かないよ!ばーか!!」


私はガキみたいにいじけて

ガキみたいな捨て台詞を吐き、逃げた。