居場所をください。




「でもお前はまだよくね?

自分の世界作れんじゃん。」


「全然。

私は社長の言いなりだもん。

自由なんてたぶん一番ないよ。

自由にできてるのは歌詞だけで

そんな歌詞すら、期限を決められる。

自分を偽って、作られた世界に

自分を合わせてるだけ。

たまに誰か連れ去ってくれないかなって

思うこともあるよ。

自由なんて夢のまた夢。

言いたいことも言えないし、

やりたいこともできない。

休みの日すら、誰かに見られる。

気を抜くことなんかできない。

常に憧れられる存在でいるのも辛いよ。」


「でも結局好きなんだろ?」


「はは、まぁね。

結局こんなクソみたいな世界が

好きになってるんだよね。

毎日楽しくて仕方ないんだよね。」


だけどこんな幸せがいつまで続くのか

そんな先の心配をする私は

もう子供に戻れないのかな。