居場所をください。




数日後ー


結局北海道観光は全然できず、

私たちは東京へと帰ってきた。


「美鈴ちゃん聞いてー!!」


そして新曲のレコーディングも終わり

ジャケ写も撮って、あとはMVだけ。


次の公演に向けて、

そして最終日に向けて、今日も練習にきた。


「あれ、休憩中?」


倉庫につくなり、近づいてきたハルに聞いた。


「そ!ちょうど休憩入ったとこ!

じゃなくて!!

俺、やっと部屋決まってひとり暮らしする!」


「へー、そうなんだ。

どこに住むの?」


「中野~。」


「へー、じゃあ少し離れるね。」


「寂しい?」


「いや、別に。」


「冷たいよ!!

まぁこれで俺も大人の仲間入りですな!」


「それはわからないけど。

いつ引っ越すの?」


「7月10日鍵受け取りだけど

ライブも終盤で忙しいし、

15日に引っ越す予定!」


「最終日の翌日じゃん!」


「夜、みんなで打ち上げ行くじゃん?

そのあと陽くんとたっつんに

引っ越し手伝ってもらうんだー!」


「え、打ち上げ?

私聞いてないよ?」


「美鈴は打ち上げ行けねーんだよ。

主役なしの打ち上げ。」


私の横でハルとの会話を聞いていた

長曽我部さんが言った。


「えぇ!?なんで!?」


「もっと大事な用があるから。

だからその次の日の15日にすれば?

美鈴も休みだし。」


「よし、みんなに聞いてくる!!」


ハルは張り切ってそう言い、

みんなのところへ戻った。



「大事な用ってなに?」


「まだ内緒。」


「えー。」


「とりあえず17日は映画の初顔合わせな。

15日16日は連休。」


「やったね。連休久しぶり~。」