「あのねー、今までずっと
男女一人ずつだったんだけど
今日予定してた莉子ちゃんが
少し前に風邪を引いてしまって
咳とか熱とかはもうないんだけど
まだ喉がつぶれててあんまり話せなくて
今日は代打で出たがりのハルが
MCをやることになったの。」
『でも俺北海道ではあんまり好かれてないのか
俺のオレンジ全然見つけられないんだけど。』
「や、私は見つけたよ。
あそこのスタンドの彼女はオレンジ。」
『えぇ!どこ!
手あげて!』
とハルが言うと嬉しそうに
女の子は手をあげた。
「たっつんの青は多いよね。」
『俺は男にも人気が高いからなー。』
「あはは、なるほどねー。」
『ところで美鈴ちゃん!
初めての北海道だよ!』
「そうだね~。
まだ北海道へきて数時間だけど
もう北海道大好きになってるもん。
お昼に食べた海鮮丼美味しすぎたし。」
『そうそう、お昼に海鮮丼を食べに行ったんだけど
そこに美鈴ちゃんの後輩がいたんだよね~。』
『あの後輩とは仲良かったの?』
「普通に仲いいから話しかけたんだよ!」
『はは、そりゃそうか。』


