居場所をください。




「よし、行こっかな!」


私は水を飲んでから自分で口紅も差し、

外で待っていた長曽我部さんと

すっかり慣れた真っ暗の狭い道を歩く。


「緊張するか?」


「うん。

だけど慣れたし、長曽我部さんいるから平気。

前ほどじゃないよ。」


「ならよかった。」


私の手を握る長曽我部さんの手が

暖かくて、すごく落ち着く。


「お待たせ~!」


もうこれにも慣れた。

ツアー終了まであと一ヶ月だもん。

来年もこのメンバーで全国を回れたらいいな。


「それじゃ、今日も笑顔で。」


「「「The show must go on!!」」」



よっしゃ、行くぞ!!