「ったく、何してんだよ。
俺から離れんなっつったろ。」
「そんな離れてないよ。
あっちが急にこっち来たんだもん。」
「こっちにいりゃ来られなかったろ。」
「まぁまぁ。
美鈴ちゃんをそんないじめんなよ。
こんな可愛いのに。」
えーと、あっちが大和さんなら
こっちは樹生さんか。
私のこと知ってるのか、よかった。
たまに自分の知名度の低さに落ち込むし。
「別にいじめてねーよ。
いつも通りだっつーの。」
「そうですよ。
さっきは臭い車の中に私を閉じ込めるという
鬼畜なことしてましたから。」
「お前未成年の女の子になんてことしてんだ!」
「うるせーよ。
しかもわざとじゃねーし。」
へー、こういう感じなのか。
長曽我部さんの交友関係。
ヤンキーだね。
苦手だ。


