居場所をください。




部屋からパソコンだけ持ち、

リビングへ戻った。


「美鈴。」


「んー?」


「お土産あるんだけど。」


「あ、見たい見たい。」


なぜかよそよそしい態度の長曽我部さんだけど

あえて触れずにいつも通り接する。


「いっぱいある?」


「あるよ。」


なんだろ、楽しみ。


「……まずこれ。」


最初に出てきたのはアクセサリーたち。


「あ、かわいー!

私アクセサリー全然持ってないから嬉しい。

ありがと。」


とりあえずシンプルな指輪を

はまる指にはめてみた。


「次がオーガニックコスメ。

化粧品もだけどクリームとかもあるよ。

これは石鹸。」


「あ、これ日本で買うと高いんだよ~。

こんなにたくさんありがと。」


「で、こっちがサプリメント。

これはハーブで癒し系、こっちは運動系で

こっちは肌。」


「……さすがオーストラリア。

量が違うね。」


でもハーブ系のサプリメントは

よく寝られるようになるみたいだし

私も飲んでたから嬉しいや。


「あとはシャンプーとトリートメントと

コンディショナーとハンドソープ。

美鈴が好きそうな香りを選んできたけど…」


あぁ、私がさっき怒っちゃったから。


「あ、うん。好きだよ。

これなら喜んで使うね。」


「そ、ならよかった。」