「じゃーね、みんな。
今日はありがと。」
学祭も終わりの時間。
一般の私は帰るのだ。
「ううん、来てくれてありがと。
また遊ぼうね!」
「うん。暇なときは連絡するね。
高橋と仲良くね。」
「うん、ありがと。」
「ねぇ、五十嵐さん。
連絡先聞いてもいい?
今度こそ。友達として。」
「うん、いーよ。」
「じゃあ俺ら先戻るわ。
ごゆっくり。」
そういって高橋と夏音は言ってしまい、
私は杉崎くんと連絡先を交換した。
「俺も美鈴って呼んでいい?」
「うん、いいよ。」
「俺のことも朔也でいいよ。」
へぇ、朔也(さくや)って言うんだ。
また"也"。多いな~。
「うん、わかった。
じゃあ帰るね。バイバイ。」
「うん、じゃーな。」


