居場所をください。




ふぅ…。


「美鈴、今の誰?」


夏音が聞いてきた。


「貴也のマネージャーさん。」


「マネージャーさんとも仲良いの?」


「別に仲良くないよ。

知り合い程度。貴也とご飯いくときに

送ってくれたりするから。」


「あーなるほどね。」


うん、納得してくれてよかった。

夏音でよかった。本当に。



それから私たちは校舎へ戻った。


「ねぇ、高橋。」


「あ?」


「杉崎くんってどんな人なの?

いまいちキャラがわからない。」


「うーん、いいやつだよ。

仲間思い。」


「ふーん…。」


「友達におすすめ。」


「なにそれ。」


ま、でもいい人ならいいや。