「……………でも、私は辞めない。」 ずっと黙ってた夏音が 力強くいった。 「私は絶対に登り詰める。 それで、絶対美鈴を見下す。」 「ふーん、そう。 でもそれはきっとすぐできるんじゃない?」 私は地面から顔を出した芽でしかない。 私は飛びたいわけでも、上にいきたいわけでもない。 この狭い地上から高い高い空を見上げてるよ。 いつまでもね。