居場所をください。




「美鈴ちゃんってさ、

ヒール疲れないの?」


「それ前長曽我部さんにも聞かれた。

もうあんまり疲れないかなぁ。

ヒール以外履かないもん。

昨日だってヒール履いて踊って走ってたし。

それに比べたらヒールで歩くなんて全然平気。」


「へー、すごいねー。」


「慣れってすごいよね、本当。」


夕飯がサラダだけなんて、

今じゃ全然普通。

これだけでお腹いっぱいになれる。


施設にいた頃じゃ考えられないよ。



私より3倍近く食べてる

たっつんとハルよりあとに食べ終わると

周りの明かりが全て消えた。


「え?」


「美鈴ちゃん、今からパレードだよ!」


パレード?なんだそれ。


と思ったすぐあと辺りに響き渡る機械音。


「あ、なんか来た。」


遠くから、輝くなにか……


「あれは魔法で光ってる設定。

まさに夢の国でしょ。」


「へぇ…。」


すごい。明るい。