なんかでもここにいると
歌詞が舞い降りてくる。
見返してやりたい気持ちが強いのかも。
「あ、夏音~。」
後ろから男の声。
「あ、瑠樹くん。」
「へー、高橋のこと下の名前で呼ぶようになったんだ。」
私が夏音に言ってると
「え、お前美鈴!?
見ねー間にギャル化したな。」
「それ貴也にも言われたよ。」
「すげー変わった。
ここにいた頃とはもう別人だな。
痩せてキレイになってメイクも変わって髪色も…。」
「ま、高橋もだけどね。」
「あ、そうだ。
こいつ覚えてる?」
「……………誰?」
こんなヤンキーみたいな人
知り合いにいたっけ…。


