居場所をください。




それから私が食べ終わり、

家に帰った。


「ただいま。」


家に戻ると長曽我部さんがすでにいた。


「おせーな。」


「たまたま貴也たちに会って。

話し込んじゃった。」


「相変わらず仲良しだな、お前ら。」


「うん、まーね。」


「恋愛感情は全くないわけ?」


「うーん、ないかな。」


「ってか美鈴って恋とかするわけ?」


「そりゃするよ。

私をなんだと思ってるの。」


「いや、冷めてるから。」


「好きな人できたこともあるしね。

でも私が施設だからって理由で

バカにされて終わったけど。」


「ふーん。

じゃあそいつ見返せるな。」


「ふふ、そうだね。

気づいてもらえるか微妙だけど。」


「名前くらいわかるだろ。

五十嵐美鈴っていそうでいないし。」


「うん、そうだね。

長曽我部さんには負けるけど。」


「長曽我部って他に会ったことないしな。」


「名前がインパクトある。」


「嬉しくねーな。」