居場所をください。




それから私はバイトに行って、


バイト今度から17時ー22時に変更してもらった。


そして施設に戻ってきた。


「あのね、ママ話があるの。」


「なに、珍しいわね。」


「私、ここ出てく。」


「え?」


「私、芸能界にはいるよ。」


「ちょ、ちょっと待って!

どうしたの?急に…。」


「昨日スカウトされたの。

これ名刺。もう会社にも行って

社長ともあってきた。

ママもこの芸能事務所知ってるでしょ?」


「知ってるけど………でも…。」


「……………もしかしたら

私の親が見てくれるかもしれないでしょ?」


「でも、住むところは………」


「会社が用意してくれる。」


「芸能界なんて、不安定な世界じゃない。

どうして…。」


「ごめん、ママ。

私、ここにいたくないの。

一歩踏み出したいの。」


「……………そう。」


「ママのことは好きだよ。

いっぱい感謝もしてる。


私、自分の可能性にかけてみたくなったの。」


「……………私はこの人と会うことはできる?」


「明日迎えに来るから、そのとき会わせるよ。」


「わかったわ…。」


私は部屋に戻ることにした。