居場所をください。




それからリハを時間ギリギリまで行って

イベントスタッフさんたちが会場へ入る

とのことなので裏へと移る。


「とりあえず早めの飯にしよう。」


私は楽屋へと戻らず

みんなと一緒に控え室へと来た。


「朝早かったしお腹ペコペコ~。」


「ほらよ。」


お腹のすいた私には

長曽我部さんからお弁当。


「やったね。長曽我部さんのだ~。」


揚げ物や炒め物が苦手な私には

長曽我部さんのお弁当の方が助かる。


「スープも。」


ードキっ!


あ、違うか…。


貴也のかと思ったけど

このボトルは紛れもなく長曽我部さんのだ。


「俺のじゃそんなに残念か?」


「え!い、いや…そんなわけないじゃん!」


「ふーん。

ガッカリって顔に書いてあるけど。」


「そんなわけないじゃん!

いただきまーす!」


全く…。