居場所をください。




私はとりあえず佐々木さんのもとへと向かった。


「おっはよー。」


「あ、美鈴ちゃんおはよ!

髪の毛伸びたねー!」


「でしょ?

やっぱロングもいいね。

ところでなにか用事?」


「髪の毛見たかったの。

量とか長さとかで

髪型変えようかなーって。」


「あ、なるほどね。」


「はい、座って。」


私は言われた通り座ると

佐々木さんは私の髪の毛を解かしながら

いろいろと触っていた。


「すっごい質のいいエクステだね。

超音波だからやりやすいや。」


「でも高かった~。

エクステ高いんだね~。」


「安いとこは安いけどね。

よし、ありがと。

美鈴ちゃん着替える?」


「あ、うん。ズボンだけ。」


「じゃあそっち使ってね。

あと髪の毛乱れると大変だし

みつあみにしていい?」


「うん!」


私は先に髪の毛をまとめてもらい、

着替えてステージへと向かうことにした。


「だーれーかー!」


とりあえず叫んどく。うん。

一人で動いたらまた怒られるだろう。


「今度はちゃんと呼んでえらいな。」


と、長曽我部さんが来てくれた。


「リハ行く。」


「そうだな。」