居場所をください。




それから私はスタッフさんに手伝ってもらい

着替えを終えた。


ベアタイプのミニワンピだから

すっごく露出が多い。

背中も結構空いてる。

今は恥ずかしいよりも…

「寒い。」


「ふふ、そうかもね。薄着だもん。

サイズはぴったりね。

スカートのボリュームもちょうどいいか。

長曽我部さんに見せる?」


「うん、一応。」


私はカーテンを開けて長曽我部さんに見せた。


「どうー?」


「うん、いい。

脚も綺麗だし問題なしだな。」


「ちょっと変態発言だけど。」


「俺が16歳相手にそんな目で見ねーよ。」


「まーそうだろうけど。

でもこれ着るなら痩せてよかった。」


「これで胸もあればいいのに。」


「うるさいよ。

変態か。」


「ちげーよ。」


「これでもあるほうなの。」


盛りまくってなんとか寂しくはない。


「ま、それはどうでもいいけど

これ靴な。履いてみ。」


私は用意されていたキラキラな

ゴールドのパンプスを履いた。


「ぴったり。」


「うん、アーティストっぽい。

あとは髪型だけだな。」