居場所をください。





「そういう大切なものたちは

こんな勝負で失うほど

軽いものじゃないでしょ?

私はもうひとりぼっちじゃないから。

私は自分の居場所は自分で守る。

負けたとしてもね。」


「…よく意味がわかんねーんだけど。」


「もー、だめだなぁ。」


「うっせ。」


「私は上手に負けてみせるよ。」


失うことが怖くない私は

誰よりも失うことが怖くて

だから結局負けることしか選択肢にはないんだ。


なにかを犠牲にする戦いなら

する前から敗けを認めてやる。