そして私たちは会社に戻り、食堂でご飯です。
「今日は焼き魚定食な。」
……………選ぶことすらできない。
たまにはラーメン食べたいよ!
とは言えない。
「こー見ると別人だな、やっぱ。」
ご飯を食べながら突然長曽我部が言った。
「はい?」
「髪染めて、化粧して
服も買い物いってからちゃんとおしゃれして。」
「まー、化粧は今日はやってもらったしね。
ちょっと大人っぽいよね。」
「な。別人。
女ってすげーな。」
「なんかあんまいい気しないけど。」
「元がいいから。
って言えばいいのかよ。」
「……………嫌々言わなくていいけどさ。」
全く。


