居場所をください。




「美鈴さん、うちでデビューしてくれるか?」


「……………はい。」


「よし、決まりな。

これ契約書!中を読んでからサインして!

えーと、とりあえず契約までは長曽我部に任せる。

マネージャーとかはまた後程ってことでいいか。」


「美鈴ちゃん、バイトあるでしょ?

とりあえず送る。」


「あ、はい。

ありがとうございます。」


私は社長さんたちに頭を下げて

その場を立ち去った。



「美鈴ちゃん、明日もバイト?」


「そうです。」


「何時から?」


「17時から。」


「じゃあお昼に一回会おう。

それまでに契約書書いといて。

契約さえできれば住むとこも提供するからね!

あ、あと学校は転校になるけどいい?」


「あー、はい。」


それからしばらくして私のバイト先についた。


「とりあえず連絡先教えて。」


私は長曽我部さんと連絡先を交換した。


「もし早めにあそこを出たいなら

荷物の整理とか施設の人に話とか

早めにしといてね。

じゃーね。」


そう言って長曽我部さんは去ってった。


……………嵐みたいな人だなぁ…。