居場所をください。




結局私は長曽我部さんの隣を陣取ったまま

長曽我部さんの部屋まで行った。


「俺は飯作るし

弘希は風呂の支度な。

美鈴はブログ書け。」


「はーい。」


私はリビングに座ってパソコンを開いた。


「みんなとの写真は載せて良いの?」


「1枚だけならいいよ。

ちゃんと煽れよ。」


「はいはい。」


私はとりあえず余ったクッキーを持って自撮りをする。

なんたって今日はバレンタイン。


「あ、このクッキー

私食べていい?」


「自分でつくって自分で食うのかよ。」


「いいじゃん、余ったんだから。」


「まぁ市販のじゃないしいいけどな。」


そういって私に作りたてのグリーンスムージーを

手渡してくる長曽我部さん。


「……………これは?」


「美鈴の夕飯。

クッキー食うんだろ?」


「えぇ!これだけ!?」


「クッキーはそれ飲んだあとな。」


「……………はーい…」


お腹すいてたのに~。

仕方ないか…。