居場所をください。




「瞬~。」


「あ、美鈴ちゃんやっときた。」


「え、遅くはないでしょ。」


「とりあえず準備体操からね。」


「ユリ姉!ペア組んで~。」


「はいはーい。」


「そっちの子は亜美とやってね。」


長曽我部さんから聞いているのか

何も説明なしにペアが組まれていった。


「あの子、美鈴ちゃんに対抗意識持ってるんだって?」


私がユリ姉に近づくと小声で言ってきた。


「違うよ。

自分の可能性にかけて、努力してるんだよ。」


「可能性ねぇ…。

ま、確かに顔は可愛いけどね。」


「天使みたいでしょ。

自慢の友達。」


「長曽我部さんから全部聞いたけど

さんざん言われたのに

よくそんな風に思えるよね。」


「夏音はそんな子じゃないから。」


私がみてきた夏音は

人を平気で傷つける人じゃないから。