居場所をください。




「な、なんでも「この子、美鈴ちゃんのこと嫌いなんだって。」


……………言っちゃったよ…。


「吉田さんが?なんでー?」


「努力せずに男も夢も奪ったから?だったかな。」


「夢?」


「歌手になりたかったんだと。」


「ふーん。でもさ

美鈴が歌手になったからって

奪ったわけじゃなくね?」


「俺に聞かれてもねぇ。

で、瑠樹。

お前がフラれた理由は俺だったわ。

こいつ、俺のことが好きなんだってー。」


「……は?

お前ら知り合いだったっけ?」


「全然。文化祭ん時が初。

瑠樹と仲良くしたいってのも

あわよくば俺とも仲良くなれるかも

って考えてたんじゃねー?」


「……………どこまで腐ってんだよ。」


「っていうことで。

俺は美鈴ちゃんをばかにするやつは嫌いだし

瑠樹ももう見損なったみたいだし

俺らと仲良くしたいなんてもう思わないでね。」


颯太がそういうと

夏音は立ち去ろうとした。


「夏音!」


「もうほっときなよ。

あいつ、美鈴ちゃんのこと嫌いみたいだし。」


「だけど……」


「今美鈴ちゃんが追いかけたって

虚しくさせるだけだよ。」


……………そうだけど…。