「ただ親や兄弟の力で売れただけなのに
施設育ちってだけで注目浴びただけのくせに
芸能人ぶらないでよ!」
親の力……
兄の力……………
夏音の言葉に、私は何も言えなかった。
「それ、本気で思ってんの?」
何も言わない私の代わりに
颯太が言った。
「本気でそう思ってんのかって聞いてんだよ。」
「……そうだよ、悪い!?」
「俺は美鈴ちゃんが毎日
どんな努力をしてるか知らねーけど
この前の美鈴ちゃん密着の番組見なかったのかよ。
一日中仕事して、空き時間には走って
あんなハードな1日送ってるやつに
よくそんなこと言えるな。」
「……颯太、いいから。」
「毎日真っ直ぐ生きてるやつに
人が集まるのは当たり前だろ。
あんたみたいにひねくれてねーんだよ!」
「颯太!
……もういいから。
夏音、ごめん。
夏音の気持ち全然知らなかった。」
……………気づいてあげようともしてなかったよ。
「お前ら何してんのー?こんなとこで。」
え。
「た、高橋と朔也……!」
タイミング悪!


